優勝賞金約3,000万円!
『BASSMASTER CLASSIC』は1年に一度おこなわれる、バスプロトーナメント界の大イベント。
主催はB.A.S.S(バスマスター)。
バスマスターが主催するプロシリーズで、優秀な成績をおさめたアングラーが出場できる大会です。
ただ名前は知ってるけど、結局どんな大会なのか、どんな条件で出場できるのかなど知らないことが多い。
ということでバスマスタークラッシクについて紹介していきます。
バスマスタークラシックの歴史
1967年にアラバマ州モンゴメリー出身のレイ・スコットが、バス・アングラーズ・スポーツマン・ソサエティ(B.A.S.S)を設立しました。
その年より各大会がおこなれ好評を博し、ついに1971年にネバダ州ミード湖で大イベント『バスマスタークラッシック』が開催されました。
それから1971年~1983年は秋、1984年〜2005年は夏、2006年は冬と毎年開催されました。
優勝賞金も年々増加!
1971年は約100万円
2006年は約500万円
2011年は約5,000万円
2022年現在は約3,000万円
イベントは基本3日間で競われ、アメリカ四大ネットワークの「FOX」や、スポーツ専門チャンネル「ESPN」で放送も行われます。
歴代優勝者のなかで最多優勝をしているのは『リック・クラン』と『ケビン・バンダム』で4回。
まさに伝説のアングラーの二人です。
ちなみに創立メンバーのレイ・スコットは、数万人が詰めかける「バスマスタークラッシック」のウィルイン会場(計量会場)で、観客を盛り上げる名物司会者としても有名でした。
バスマスタークラシックの賞金・出場資格
優勝賞金は現在3,000万円!
歴史あるバスマスタークラッシックは意外とルールが変わってるので、2022年の大会を中心に賞金や出場資格など、詳しく紹介していきます。
また年々、そのクラッシック大会の希望が大きくなっています。
2022年大会では述べ154,932人がイベント会場に押し寄せ、2019年大会では、開催地への経済効果が32億円もあったと言われています。
大会の概要とルール
▼2022BASSMASTER CLASSIC概要
- 場所/サウスキャロライナ州のレイクハートウェル
- 開催日時/2022年3月4日~6日
- 出場者数/56名
▼大会ルール
- 大会は3日間。釣行時間は7:30〜13:30。
- 3月4日・5日は予選。1日5匹まで計量し、2日間の総重量の上位25人が決勝進出。
- 3月6日の決勝は25名で争われ優勝者決定。
大会出場資格
下記がクラッシックへの出場条件です。
まず前提として、レギュラー大会のバスマスターシリーズには『オープンシリーズ』と『エリートシリーズ』があります。
サーカーで例えると、エリートがJ1で、オープンはJ2といった感じ。
プロを目指す人はまずオープンシリーズに出場し、一定の条件をクリアすればエリートシリーズに出場できます。
アメリカで活躍する日本人プロでいうと、伊豫部健さんは現在オープンに出場、伊藤巧さんと木村建太さんはエリートに出場しています。
イヨケンさんもエリートに上がりましたが、中々勝てずにオープンに逆戻りしてしまいました。
ちなみに去年でアメリカのトーナメントから撤退した青木大介さんも、何年もかかってエリートにあがりました。
そのぐらい厳しい戦いの中でさらに優秀な成績をおさめて、はじめてバスマスタークラッシクに出場できます。
2022年賞金金額
バスマスタークラッシックの賞金は年々あがって、ついに優勝賞金3,000万円まで到達しました。
ただ、実は2010年代には優勝賞金5,000万円って時もありました。
おそらく、2001年以降に大手スポンサーをつけて、ライバルとして成長した『FLWツアー』に、対抗するための対策でもあったと思います。
なので賞金は時代によって意外と上下しています。
もちろん優勝賞金は凄いですが、10位でも意外ともらえます。
さらに最下位の55位でも100万もらえるので、出場するだけでそれなりの賞金がもらえる大会です。
ちなみにレギュラー大会のエリートシリーズの1大会の優勝賞金は1,000万円。オープンシリーズの優勝賞金は500万円です。
歴代優勝者&日本人の成績
最多バスマスタークラシック優勝(4回)
リック・クラン(1976、1977、1984、1990)
ケビン・ヴァンダム(2001、2005、2010、2011)
最多トップ5ランクイン
11回 リック・クラン
連続出場記録
28回連続リック・クラン(1974〜2001)
複数回優勝者
4回リック・クラン、ケビン・バンダム
2回ボビー・マレー、ハンク・パーカー、ジョージ・コクラン、ジョーダン・リー、ハンク・チェリー
日本人の主な記録
2000年/桐山孝太郎4位、田辺哲男5位
2004年/優勝!大森貴宏
2022年/伊藤巧7位
歴代クラッシック優勝者
1971年ボビー・マレー
1972年ドン・バトラー
1973年ラヨ・ブリッケンリッジ
1974年トミー・マーティン
1975年ジャック・ヘインズ
1976年リック・クラン
1977年リック・クラン
1978年ボビー・マレー
1979年ハンク・パーカー
1980年ボー・ダウデン
1981年スタンリー・ミッチェル
1982年ポール・エリアス
1983年ラリー・ニクソン
1984年リック・クラン
1985年ジャック・チャンセラー
1986年チャーリー・リード
1987年ジョージ・コクラン
1988年グイド・ヒブドン
1989年ハンク・パーカー
1990年リック・クラン
1991年ケン・クック
1992年ロバート・ハミルトン・ジュニア
1993年デビッド・フリッツ
1994年ブライアン・カーチャル
1995年マーク・デイビス
1996年ジョージ・コクラン
1997年ディオン・ヒブドン
1998年デニー・ブラウアー
1999年デービー・ハイト
2000年ウー・デイブス
2001年ケビン・ヴァンダム
2002年ジェイ・イェラス
2003年マイケル・アイコネリ
2004年大森貴宏
2005年ケビン・ヴァンダム
2006年ルーク・クローセン
2007年ボイド・ダケット
2008年アルトン・ジョーンズ
2009年スキート・リース
2010年ケビン・ヴァンダム
2011年ケビン・ヴァンダム
2012年クリス・レイン
2013年クリフペース
2014年ランディ・ハウエル
2015年ケイシー・アシュリー
2016年エドウィン・エバーズ
2017年ジョーダン・リー
2018年ジョーダン・リー
2019年オット・デフォー
2020年ハンク・チェリー
2021年ハンク・チェリー
2022年ジェイソン・クリスティ
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