湾奥のプリンス「大野ゆうき(42歳)」さん!
村岡昌憲さんの弟子としてこの業界に入ってきた大野ゆうきさん。
中々、世間に認められず5年目頃からようやく知名度も上がり、今やシーバス業界を代表するプロアングラーになりました。
2022年には自身のルアーメーカー「POP SEA CREW」を立ち上げ、今乗りに乗ってる大野ゆうきさんをご紹介します。
大野ゆうきさんのプロフィール!
大野ゆうきさんの経歴について簡単にご紹介します!
釣り好き少年のシーバスとの出会い
- 1980年9月5日東京都の下町・両国で生まれた大野ゆうきさん。現在42歳。小さい頃から墨田川などで釣りをしていた。
- 小学校5・6年生の時に初めてタックルを買って、一碧湖でバス釣りをやったことがあったが、まったく釣れなくてやめてしまった。
- 13・14歳の時、友達が荒川でシーバスが釣れてるから一緒にやろうと誘ってくれ、ジャクソンのルアー「アスリート」を使ったらいきなりフッコが釣れた。その嬉しさでシーバスにハマった。次の休みに行った時には簡単に5・6匹つれた。
シマノの内定をけり、プロアングラーの道へ
- 大学時代には釣具屋さんでバイトしながら釣りにいっていた。ただ高校時代よりはペースは落ちたそう。
- 2002年の大学卒業時点ではシマノの営業職に内定をもらっていてシマノで働く予定だった。そんな時に村岡昌憲さんが、自分の後継者をHPで募集したのに思わず応募。そして村岡さんとの面談を追え、プロになることを決意。
- 瞬間釣り新聞に毎週釣果報告の連載記事を持ち、プロ生活スタート。ただ5・6年は中々世間に認められず苦労する。
- 2003年に東レとテスター契約締結。当時はレイジングウォーターを提供してもらってた。
- 2009年にはついに自身のプロデュースするルアーのマングローブスタジオ「マリブ78」発売する。
- 2010年1月1日邪道からごっつぁんミノー、2011年DAIWAのモアザンシリーズからロッド発売、2014年メガバスからトラビス7を発売。など次々にプロデュースルアーが発売される。
- 2017年10月23日に帽子関係、Tシャツ、パーカーなどの釣り系のファッションブランドやバッグ類を作り「&.SCAPE」ブランドで展開。現在閉鎖中。
- 2022年、自身のルアーブランド「POP SEA CREW」を発表。10月にはリップ付きシンキングペンシル「BANQ 82S」を発売。
大野ゆうきのエピソード集
大野ゆうきさんの面白エピソード&興味深いエピソードを掘り下げて紹介します。
師匠の村岡昌憲との関係
東京の釣具店「サンライズ」の店長さんと仲のよかった村岡さん。ある時、店長さんから村岡さんと同じような感じの人を、あるメーカーが探してるとの話が。
正直プロアングラーとしてはそろそろ辞め時かなと思っていた村岡さんは、その機会にHPで弟子を募集。そこに応募してきたのが大野ゆうきさんでした。
東京サンライズの近くで初めて出会った二人。当時大学生だった大野さんは、シマノの営業として内定をもらっていました。
村岡さんからシマノに内定もらってるなら、何年かシマノで働いてからでもいいのではとアドバイスし、考え直すようにいいました。
すると、一週間後に大野さんから電話で「内定を断りました」と電話が来たそう。村岡さんはびっくりしたと同時に“こいつ終わってるわ”と思ったそう。
大野さんいわく「メーカーに入って商品をオススメする方と、自分が釣りをする方、どっちも選べる状況になって、やっぱり自分が釣りするほうがいいとなった」といっています。
その後、村岡さんのはからいで、自分のもってる週間釣り新聞の連載を編集部にお伺いをたて、大野さんに引き継いでもらったりしました。現在でも一緒にYouTubeなどで共演したり、その師弟関係は続いています。
大野ゆうきの凄さ
村岡さんは大野ゆうきさんの凄さをこう表現しています。とにかくシーバスがなにを意識しているのか把握する力が凄い。
そのフィールドにたって、どのルアー・どの場所・どの角度でルアーを引いてくれば釣れるかなど、2・3投で答えを出してしまう。
ちなみに村岡さんのもう一人の有名な弟子の「高橋優介」さんと比べて、どっちが釣りが上手いかときかれて、即答で「大野ゆうき」と答えてました。
大野ゆうきの橋脚打ちが炎上⁉
2017年12月6日に「change.org」という署名サイトに「大野ゆうきは橋脚打ちをやめろ」という内容が投稿されました。
内容は大野ゆうきさんの広めた「橋脚打ち」によって都内を流れる河川、隅田川のほぼ全域で投げ釣り禁止になったと主張。現在賛同者は50人。
確かに橋脚撃ちをするアングラーのルアーが、橋の上の通行人に被害があったことにより、隅田川側やその他の地域で投げ釣りが禁止されました。
ちなみに東京都に寄せられた苦情はこちら
ただ、大野ゆうきさんが原因だというのは言い過ぎで、そもそも橋脚の明暗部攻めは昔からシーバスを釣るものにとっては基礎中の基礎なので、それを大野さんのみの責任にするのは行き過ぎのような気がします。
大野ゆうきのルアーブランド『POP SEA CREW』
2022年に自身のルアーブランド「POP SEA CREW」を発表。10月にはリップ付きシンキングペンシル「BANQ 82S」を発売しました。
もう少し前に立ち上げたかったそうですが、契約やコロナ等もあり、30代を終わるのに際して立ち上げたそうです。
●名前の由来
カジュアルでポジティブで「POP」
海を意識し「SEA」
一緒に盛り上げようで「CREW」
●今後の開発プラン
①リップ付きシンキングペンシル
②フローティングミノー
③セミリップ付きシンキングペンシル
④金属製バイブレーション
●発売したルアー
2022年10月リップ付ペンシル「BANQ 82S」
2023年2月バチ抜け用ミノー「RECTER 111F」
大野ゆうきさんプロデュースルアー
大野ゆうきさんの人気プロデュースルアーと、オリジナルブランド「POP SEA CREW」より発売してるルアーを紹介します。
【マングローブスタジオ】マリブ78
2009年にマングローブスタジオより出たルアー。大野ゆうきの代表作。二年半掛けて作ったシンキングペンシル。
▼マリブ78の特徴
- シンキングペンシルの使いにくい部分を徹底的に改良するがコンセプト。
- 巻き抵抗をアップして、ルアーの状態を的確に判断できるように改良。
- 足場の高い場所や強風、波の圧力に負けずに足元にくるまでしっかりレンジキープ。
- 他の同類ルアーより圧倒的な飛距離と飛行姿勢による、キャスタビリティーを実現。
スペック | |||
長さ | レンジ | 重量 | 定価 |
68mm | シンキング ~60cm |
9.2g | 1,760円 |
78mm | シンキング ~80cm |
11.8g | 1,815円 |
92mm | シンキング ~120cm |
21g | 1,870円 |
【メガバス】TRAVIS7
メガバスと大野ゆうきのコラボレーション。独自に生み出した「幻惑のゆらぎアクション」でシーバスをキャッチする。
▼TRAVIS7の特徴
- スピードによって変化するアクション。遅い状態から速巻にするに従って、体を左右に大きくふるウォブリングアクションから小刻みに振るバイブレーションに変化。
- 特殊な形状とデザインにより飛距離58mを実現したかっとび力。
- レンジは1〜5mまで対応。水中では水平姿勢をたもって、微妙なゆらぎアクションでシーバスを直撃する。
スペック | |
定価 | 1,980円 |
サイズ | 70mm(13.5g) |
タイプ | シンキング |
人気色 | ①イワシ ②マズメSP ③アイスゴールド ④サーフェスマーカー ⑤レインボー |
【邪道】ごっつぁんミノーF〈89・125〉
邪道からでたフローティングミノー。0〜100cmのレンジを泳ぐルアー。
どちらも飛距離はそこそこで、着水時の立ち上がりはいい。89Fと125Fはレンジとアクションが違う。
▼ごっつぁんミノー89Fの特徴
- 0〜40cmの浅瀬を攻めるためのルアー。タダ巻きでウォブリング(体を左右にふる)&ローリング(体を回転させる)アクションで、シーバスに口を使わせる。
- 特にスローでリトリーブすると、大きな引き波が発生し、早巻き&ジャーキングで口を使わない昼のシーバスから、リアクションバイトを誘発できる。
▼ごっつぁんミノー125Fの特徴
- 80〜100cmのレンジを攻めるためのルアー。横方向へのダートアクションが特徴。タダ巻きでウォブリングアクションをして、シーバスに口を使わせる。
- 連続ジャーキングでレンジを上げながら狙うこともできる。
スペック | |
定価 | 2,035円 |
サイズ | 89mm(8g)、125mm(15g) |
タイプ | フローティング |
人気色 | ①ユウキSP ②クロ金 ③ピエロ ④クロ銀 ⑤レッドヘッドホロ |
【POP SEA CREW】BANQ 82S
自分のメーカーから初めて出したルアー。シンキングペンシルで不都合があった所を改良した、あえてのリップ付シンキングペンシル。
▼BANQ 82Sの特徴
- 風のために思った所を通せないシンキングペンシルを、風があってもなくてもしっかりを着水から水を掴み、泳いでくれるミノーにスべく開発。
- 想定レンジ10〜60cmを、スローな釣りではゆっくりスラロームアクションで泳ぎ、スピードを上げればミノーのような泳ぎに変化する。
- リップ付によりレンジ攻略やアクションが自在にできるように。また飛距離も稼げて着水直後の立ち上がりよし。
スペック | |
定価 | 1,980円 |
サイズ | 82mm(14g) |
レンジ | 10〜60cm |
タイプ | シンキング |
人気色 | ①ハッピーレモン ②COHマットチャート ③レモンソーダミント ④トロピカルフラッシュ ⑤ボラグロー |
【POP SEA CREW】レクター111F
自分のメーカーから出したルアーの第二弾。リップレスフローティングミノー「レクター 111F」。
▼レクター 111Fの特徴
- ゆっくりと泳ぎながら“ゆらぎアクション”を生み出す。水面直下~10cmというレンジ設定の攻略可能。
- 水抵抗を沢山受けるリップは、波に揉まれて弱ったベイトを再現し、浮くか浮かないかの微妙な姿がシーバスにスイッチをいれる。
- バチ抜けシーズンも、ベイトが沢山いる環境にとても有効。浅い場所を狙うのには必須アイテム。
スペック | |
定価 | 1,980円 |
サイズ | 111mm(10.5g) |
レンジ | 0〜10cm |
タイプ | フローティング |
大野ゆうきさん年収について
年収予想『1,800万円以上』
大野さんの自身のルアーメーカーもやっていますが、まだ立ち上げたばかりなので収入は主にスポンサーからの契約金とロイヤリティ、メディア取材等が主だと思います。
スポンサー契約金&ロイヤリティ
●主なスポンサーは全部で6社
・DAIWA
・ima
・メガバス株式会社
・マングローブスタジオ
・邪道(谷山商事株式会社)
・東レインターナショナル株式会社
契約金とロイヤリティ収入が入ってきてると想定。
大野さんのプロデュースルアーは人気で、特にマングローブスタジオ「マリブ78」、ダイワのモアザンシリーズ各種、メガバス「TRAVIS7」、ima「SW230V」などが有名。
ということでロイヤリティの大きさ等を考えると、年間1,500万円(ロイヤリティ含め)は貰えるのではないでしょうか。
メディア・雑誌・YouTube出演等
YouTubeチャンネル、雑誌とテレビなどのメディア関係、イベント関係の収入は年間300万ほどと予想。
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