ルアーで有名なラパラ(Rapala)
1936年にフィンランドでラウリ・ラパラによって創業されたラパラ。
現在ルアーからロッド、リール、アパレル、釣り関連グッズまで手掛ける総合釣具メーカーの代表の一つ。
ルアーメーカーとしては世界最大級のメーカーです。
※総合釣具メーカーのシマノやダイワを含めると4位
有名なルアーは一度は見たことがあるフローティングミノー「オリジナルフローター」、ジョイントミノー、異次元の動きをするシャッドラップなど様々。
簡単にラパラの歴史を紹介したいと思います。
- 会社名/Rapala VMC
- 本社/フィンランド(日本は)
- 売上高/412億円
- 社員数/1,777人
- 日本/ラパラ・ジャパン株式会社(大阪府岸和田市土生町7-1-4)
- グループ会社/Storm(ルアーブランド)、Blue Fox(ルアーブランド)、Marttiini(ナイフメーカー)、Sufix(釣り糸メーカー)、Peltonen(スキーメーカー)
ラパラの歴史と成長について
ラパラの誕生〜現在にいたる歴史・人気になった理由を簡単に解説します。
ラパラの誕生
●ラパラの創業のキッカケとは⁉
1936年にフィンランドの漁師ラウリ・ラパラによって創業されました。つまり社名は自身の名前から。
なぜルアーを作るようになったのか。
ある日ラウリがカワマスを見ていると、カワマスが小魚を狙って次々と捕食していました。そのカワマスが食べていたのが、元気でイキのいい魚ではなく、弱って動きが遅い魚だったのです。
ラウリはこれだと思い、自分で弱った小魚の動きをする疑似餌を作ろうと思いました。
素材にバルサを使い、あえて中心を外してバランスを崩させ、泳ぐと横に体を振る今で言うウォブリングアクションをするルアー。
これが世界初のフローティングミノー「オリジナルフローター」になりました。
●家族経営で順調に拡大!
その後、地元の漁師にこのルアーの噂が広まり、1938年にはフィンランドのカルッキネンの地元の協同組合店でルアーの販売を開始。商業的に軌道に乗りはじめました。
その後ラウリの息子であるリストとエンシオもルアーの製造を手伝い始め、家で手作業でチマチマ作るのではなく、製造工程を機会化して大量の注文にも応じれるようにしました。
1950年代にはラパラはフィンランドにおいて、そこそこ大きな会社となっていました。
ラパラの成長拡大
隣国スウェーデン・アメリカに輸出開始!
1955年にはフィンランド中で人気になったラパラは、次にスウェーデンに輸出開始。
それが運良く、スウェーデンにあるアメリカ大使館経由でアメリカにも輸出され、アメリカのフィンランド系移民で人気に。
これに目をつけたアメリカの釣具販売会社が、ラパラ社と販売契約を結び、アメリカで本格的販売開始。
アメリカで起きたある奇跡!
順調に輸出されていたある時、ラパラの人気がアメリカで爆発する奇跡が起こります。
それは、当時の大人気雑誌「ライフ誌」にラパラの記事が掲載されたときのこと、ちょうどマリリンモンローがなくなり、同じ号で特集が組まれました。
その号がマリリンモンローの死というニュースによって、ライフ誌史上最も売れた号になり、それと同時に多くの読者がラパラを知るキッカケともなりました。
ラパラ社ビジネスが急拡大!
雑誌での知名度アップが功を奏し、勢いママに1962年・1963年と立て続けに、フィンランドに最初と二番目の工場を建設しました。
1974年には創業者のラウリ・ラパラが死去し、三人の息子(Risto、Esko、Ensio)が相続。
1982年に発売したシャッドラップが大人気に。アメリカでは人気すぎてルアーのレンタル業者まで出現したほど。
その後、色んな釣具メーカーや販売メーカーを立て続けに買収。
1999年に米国ルアーブランド「Storm」、2000年にCフランスの有名針メーカー「VMC」買収。スイスや南アフリカ、ハンガリー、オーストラリアなど世界中の釣具関連会社やナイフ、スキー用品メーカーを買収。
ちなみに2011年にはイギリスの流通会社の株式の50%を取得し、シマノと折半出資の合弁会社を設立しています。
ラパラの正式名所は「Rapala VMC」。フランスの針メーカー「VMC」を買収したので、その名前も付いています。
簡単年表
- 1936年にラウリ・ラパラが弱った魚をヒントに、フローティングミノー「オリジナルフローター」を作りラパラ社創業。
- 1938年に本格的にルアー販売開始。
- 1955年に隣国スウェーデンに輸出開始。アメリカにも輸出。
- 1962 年にフィンランドに2つの工場を作る。
- 1982年に発売したシャッドラップがアメリカで大人気に。
- 1999年に米国ルアーブランド「Storm」を買収。
- 2000年にVMCフランスのフック会社買収。
- 2002年にFishco AGというスイスの釣具販売会社を買収。
- 2004年に南アフリカのルアーブランド「ウィリアムソン」を買収。
- 2005年に米国ルアーブランド「ルーハー ジェンセン」、ハンガリーやオーストラリアの釣具販売会社、スキーメーカー「Peltonen」を買収。
- 2011年に英国の流通会社の株式の50%を取得し、シマノと折半出資の合弁会社を設立。
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